家族って。。。

ここ数年、「ウチの家族ってちょっと変わっているのかも・・・」と思っていました。
それぞれが離れて暮らしているし、干渉することも、されることも全くと言って良いほどないのよね。
それは、大人として尊重してると言うことでもあるのだけれど、でも顔を合わすのだって、せいぜい一年に一回くらい。
姉も含めた家族4人が一緒に顔を合わせたのは、いつが最後なんだろう?思い出せない。。。
別に仲が悪い訳でもないし、連絡を絶っているとかそういうことも無いのだけれど、やっぱりちょっと変わった家族なのかも・・・


でも、田口ランディさんのブログを読んで、なんだかホッとしました。
まったく家族って厄介だ。
こんな風なのに、いつも気に掛けていて、何かあると胸が痛む。
イカが美味しい季節になれば、父を思い出し、ジャガイモが美味しい季節になれば母を思い出し、いそいそと市場に出掛けている自分がいる。
私の湿疹がひどいと言えば、母は健康食品やら入浴剤を探して送ってくれる。
姉とも似たようなやりとりがあるのだけれど、お互いに相手の好物や好きそうなものをみつけると、思い出したりしてるのよね。
そんな風に本当にいつも心に留めています。会っている時間や、距離じゃなくて、やっぱり家族は家族なんだなぁ。。。


数年前までは、それほど家族を意識することも無かったんですけどね。
親友のお父さんが癌で急逝した時に、その親友が「後悔先に立たずとか、親孝行したい時に親は無しって言うのは本当なんだね。」って言うのを聞いてから、私の中で何かが少し変わったように思います。
決定的だったのは、その数カ月後、父が軽い脳こうそくで入院したことかな。
本当に軽い症状だったので、自分の異変に気が付いた父自ら病院へ行って、入院期間も2週間程度。今は日常生活にも支障無いようです。
ただその連絡を聞いた時、私の頭の中には「脳こうそく」という言葉だけがこびり付いて、親友のお父さんとオーバーラップして、取り乱してしまったんです。
取り乱した自分にものすごくびっくりしました。
その時から、こんなに取り乱すくらいなら、普段から後悔の無いようにしよう思うようになったのだけれど、同時に家族というものを意識するようになりました。


でもこれは理屈じゃない。両親を好きとか嫌いとかそういうレベルでやっている(思ってしまう)ことではないのです。
よく解らないけど、家族を思う時、身体がそういう反応を勝手に起こしてしまうのだから、仕方が無い。
そういう反応を起こしてしまう自分を受け止めていくしかないのよねぇ。。。
離れて暮らしているからこそ、こう言うことに気が付くことが出来たのかもしれないなぁ。。。