引き出し

数日前に引き出しを整理していたら、とんでも無い物が出てきました。
それは、私が数年前に親しい友人に宛てた手紙だったんですが、出さずに引き出しにしまい込んだままになっていたようです。
多分最初から出すつもりなんて無かったものだと思うのですが、書いたことすら忘れていた私にとっては、衝撃的。


その頃、付き合っていた彼氏とうまく行かなくなって、別れるとか別れないとかゴチャゴチャしていたのです。
熱しやすく冷めやすい性格なので、別れる時はその最初の熱い感情と、冷えきった感情の温度差に自分自身が翻弄されてしまうことが、今までにも何度かありました。
大好きが嫌いに変わり、信頼が不信感に変わり、ずっと一緒にいたいが、顔も見たく無いに変わり・・・
一人の人間に対し、これほどまでに感情が変化してしまうのか・・・そういう自分に戸惑ってしまうんですね。
その手紙には、自分に素直になると言うことは、初志を全う出来ない自分を認めることになる・・・というような事が書かれてました。


ほ〜っ。。。数年前の私ってこんなこと考えていたのね。。。
多分出すつもり無く書いた物なので、なんともおぞましい、醜い感情が素直に書かれていたのだけれど、自分にこういう一面があることを改めて、思い出してしまった。
そして、この頃の自分を思い出すと何か口の中が苦くなるような、喉に小骨が引っかかったようなそんな感じです。
破り捨てて葬ろうと思ったのですが、止めました。
こういう自分をずーっと忘れていたのだけれど、今だってちっとも変わっていない。
自分に対する戒めですね。それを読んだら「あ〜っ。。。私って嫌な女。」っていう気になります。
また数年経って読んだ時に、ちっとも変わっていないと苦い思いをするのか、ただそういう事があったことを懐かしく思えるのか・・・


ただここ数日、その手紙が入っている引き出しを見る度にちくっとするのでした。。。