お粥

あ、その感じなんだか解る気がする。。。
今日室井佑月さんのブログを読んで、そう思った。
刺激的なこと、ドキドキやハラハラよりもふんわりを求めてしまうこと。
恋愛が勝ち負けじゃなくて、育てて行きたいっていうことも。
私もあと4か月程で室井さんの歳に追い付く。そういうお年頃なのかしら?それともたまたま室井さんも私もそういう時期なのかしら?


私はちょっと疲れているからかもしれない。
いや、ドキドキ、ハラハラはもうお腹いっぱいだ〜って感じなんだと思う。
若い時からず〜っと、刺激的なものばかり食べてきた。
恋だけじゃなくて、遊びだって、友人関係だって、目につくものはどれがスパイシーかっていうのが、選ぶ判断基準だったもの。
メリーゴーランドより、ジェットコースターやお化け屋敷が大好きで、黙って微笑みながら座っているより、きゃ〜っていつも叫んでいたかったもの。


でも刺激物ばかり食べていたら、身体壊すよね。優しいお粥が食べたくなる。
刺激物はファストフードで充分だ。でもお粥はことことゆっくり時間を掛けて、ふっくらした気持ちで作らないと、ダメなんだよなぁって思う。
お米のつぶつぶが水をいっぱいに含んで、どんどん溶けて行く。焦さないように火加減を調節して、時々様子を見ながら、きらきらと光るお粥になるのを見つめる。
お粥が出来上がるまでに、きっとふんわりした女になれるような気がする。
出来上がったお粥は、少し味気ないかもしれない。でも、やっぱり美味しいって知ってる。


でもこの先の人生、私はお粥だけで生きていけるのだろうか。
やっぱり刺激的なものが食べたくなるんじゃないだろうか。
でもそれは、お粥に愛想を尽かすまで、食べ続けなきゃ解らないんだろう。
お粥に愛想を尽かしたとき、それに巻き込んでしまった人たちを私はどうするんだろう。
これからの人生、お粥だけで満足出来る女になりたい。お粥が出来る過程を楽しめる女でありたい。


室井さんは、もう揺らがないって自分のことが解ってるんですね。きっと。
揺らがないほど、刺激的なものを食べ尽くしたのかもしれないですね。
私はホントに身体壊すほど、刺激的なものをもっと食べなきゃダメなのかもしれないですね。
お粥しか受け付けないほどに。