「ハチミツとクローバー」

全然嫌いじゃなくて、どちらかと言うと好きなんだけど、私の生活の中にほとんど入り込んでいない物というのは、結構存在するような気がする。
例えば、音楽、映画、絵、アニメ。どれも好きですよ〜
どうしてなのかな?好きなんですけどね。全然触れてないですね。なんだかもったいない。
きっと他にもたくさん好きなものがあるから、これらのものに触れるキャパが残されていないってことなんでしょうか?
触れていないから、とてつもなく疎い。
それらと同じような列にあるのが、マンガ。
でも最近のものでは、唯一好きなものがあるんですよ。
ハチミツとクローバー」。


8/17のよしもとばななさんの日記に「ハチミツとクローバー」のことが触れられていた。


 風が吹いていたり、思わず好きと言ってしまったり、ただ並んで歩いたり、夜中に空を見上げるあの気持ち・・・あの気持ちを否定できるはずがない。生きて動いているということ、瞬間をとらえたいということ。男の人は恥ずかしがってそれをたいてい否定するが、実はもっと濃くそうだからなのでしょう。さわりたい、やりたい、会話とは別のこと考えてるけどいっしょにいる、という気持ちとそれをみんな忘れてしまう無邪気な甘え(彼女は絶対見ていてくれる的な)が入り交じっているので、絶対に知られたくないんだろうなあ。子供の自分を。


そうそう。こういう世界。
みんな片思いで、ただただ相手のことを思って、でもエゴイストじゃない。相手のことを100%尊重出来る程大人でもなく、そして優しい。
目に見えない思いを何となく感じて、なんとなく不安で、なんとなく安らぐ。
そういう世界なのだなぁと思う。


そんな風に恋をしていたことを思い出す。すごくリアルに迫ってくる感じがする。
恋独特のあの感触は、自分しか味わったことがないような錯覚をしてしまうのだけれど、本当はみんなが味わっていることなんだよね。


そしてみんなが共感するのでしょうね。う〜ん。。。味わい深い。