数年前。

 読み終わった本を本棚へしまおうと思ったら一冊の本に目がとまった。
 「今日を楽しむための100の言葉
 そう言えば、このディスカヴァー21社の本を読み漁っていた時期があったなぁ。。。
 もう何年前で、どういうときに買ったのかさえあまり覚えていないのだけれど、似たような本が何冊も本棚にしまわれている。多分精神的に弱っていたときに買ったんだろう。
 何気なく本をばらぱらとめくると、数ページが印をつけるように折り曲げられていた。
 珍しいことだ。私は、本を折り曲げたり、マーカーをしたりする習慣が全く無い。私の本棚にある本は、何度も読み直した本でさえ新品のようにきれいな状態を保っている。
 これは癖なのだけれど、雑誌でさえ折り目をつけることをなんとなく躊躇してしまうのです。それなのに、折り曲げられているということは、よほど気になる言葉だったのか、心に留めておきたい言葉だったのか。
 今、読み返してみるとその折り曲げられているページは、あまり心に響かない。そのかわり、それ以外のページに心が響く。
 やはり、その時の精神状態で、何を必要としているのかっていうのが変わってくるのだなぁ、と思う。そして、その折り曲げられたページを見ると、その時の私が何を欲していたのかがよく分かる。
 何かにつまずいて、(多分男のことだろう)自己否定をしている。でもそういう自分を受け入れようよ!っていうようなことが書いてあるページが折り曲げられている。
 あまあまだなぁ。。。
 数年前の私はあまあまで、それ故に鬱々としたときを過ごしていたんだろうなぁ。。。


 折り曲げられたページで、今も心に引っかかることば。

反省している間は、
「正しいわたし」でいられる。
後悔している間は、
「かわいそうなわたし」でいられる。


起こっている状態が不幸なのではない。
それにしがみついているのが不幸。


 折り曲げられたページじゃないけど、今の私が気になることば。

壊れたおもちゃを前に泣いていれば、
そのうち誰かが直してくれるかも知れない、
本気でそう思っているのですか?


目標をひとつに決める
勇気をもちなさい。


 他にも良い言葉はたくさんありますけどね。でも、今はそれほどこういう本を必要としていないなぁ。それほど弱っていないってことですね。