ペルザー家

「ペルザー家 虐待の連鎖」(リチャード・ペルザー 著)読みました。「“It”(それ)と呼ばれた子」のデイヴ・ペルザーの実弟が書いた本です。

人って残酷な生き物なんだなぁって思います。その残酷さというのは誰もが心の奥底には持っている物なのでしょうか?それとも環境等によって作られていく物なのでしょうか?
環境というのは、大人になればある程度自分で作る事が可能でも、子供は与えられた環境を生きて行くしか無いのですよね。
その環境のなかで、人格等形成されていくのだと思うと恐ろしい感じがします。
人って生きて行く中でいろいろな経験をしていく物だと思うし、どんな経験でもしないよりした方が良いと以前は思っていました。でもしない方が良い経験もあるんじゃないかな?と思っていたときにこの本に出会ってしまった。
しない方が良い経験てやっぱりあるんですね。自分に選択権はありませんが・・・
「“It”(それ)と呼ばれた子」を読んでいた時も、今回も映画 ミザリーと、この虐待する母親がだぶっていました。本当に怖いです。

ただ救いだなと思うのは、このリチャードもデイヴも大人になった今は暖かい家庭を気築いているということですね。
文面からしか伺う事は出来ませんが、心配してくれる家族・理解しようとしてくれる家族がそばにいるようなので、なんだかちょっと安心しました。
幼児を虐待する人のそのほとんどは自分が幼児の時に虐待を受けて来た人だと聞いた事があります。
そういう連鎖は本当に止まって欲しいと思います。


ペルザー家 虐待の連鎖 (ヴィレッジブックス) ペルザー家 虐待の連鎖 (ヴィレッジブックス)    “It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス) “It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)


無力な子供が翻弄される姿は本当に切ないです。。。