性犯罪者の情報開示

あちこちで議論があるようなので、感じたことをツラツラ書いてみたいと思います。

この問題って性犯罪を抑止・再発防止ということと、早期逮捕が目的ですよね?
ミーガン法のようなものが抑止・再発防止につながるのかどうかは解らないのですが、こういう議論のなかで必ず出てくるのが、加害者の人権問題。
確かに反省もして、罪もちゃんと償って真っ当な社会生活を送って居る方もたくさんいると思います。そういう真っ当な人たちの生活が脅かされるからという理由で反対を唱える人が少なからずいると思います。
ただ、こういう話しの時に加害者の現況は出てくるのですが、被害者の現況がおろそかになってはいないかと。
こういう犯罪で怖いなと思うのは、普通の人がいたずら半分だったり、魔が差しただとか、好奇心だったりで犯罪を犯してしまうことだと思うんですね。そういう性癖がある人が犯罪を犯してしまう場合は別問題です。
ただそれだけの理由で、被害者の一生を変えてしまう犯罪だという認識が薄いのではないかと思います。
現に被害者の方には、精神的に病んで社会生活をちゃんと送れない人も多いです。心の傷ばかりではなく、子どもが産めないなど、身体の傷を負った方もいます。一生そういうものを背負わなくてはならない人がいるのです。
加害者はたとえ魔が差しただけだとしても、自分が選んでやったこと。被害者は選ばれてしまったということ。
そう考えた時に、擁護しなければならないのは、加害者なのか被害者なのかはおのずと出て来ると思うのですが・・・
自分の家族が被害者になった場合と、加害者になった場合を想像してみて欲しいなと思います。どちらに怒りを感じるか。どちらにやるせなさを感じるか。

私は情報開示が良いと言っている訳でも、加害者に人権が無いなどと思っている訳でもありません。ただ、そういう安易におきている犯罪を抑止するためには、どうすれば良いのか真剣に模索して欲しいなと思っています。
抑止につながるのなら、情報開示もひとつの方法かもしれません。他に方法があるのならそれで良いと思います。
日本の社会が情報開示に堪えうる程成熟していない、という意見もありますが、開示することで成熟していくということもあるのではないでしょうか。(最初は混乱すると思いますが・・・)
加害者も被害者も不幸なのですから、そういう犯罪が減ることを心から祈っています。


この問題って本当にやるせないなぁ。。。こういう犯罪が減るのならなんでも良いっていうのが本音なんですけどね。。。