柳のようにね。

最近何となく、私の廻りで不穏な空気が漂ってます。
それは愚痴っぽかった人が、おとなしくなったり、仕事人間だなぁと思っていた人が、いきなり長期休暇とって遊びに行っちゃったり。それでもって元気が無い。
なんだかいつもと違うのよね。
それが全て30代後半の男の人だっていうのも、なんだか気味が悪い。


何かに失望している。何かをあきらめている。そんな空気なんですよ。
会社、仕事に対して失望しているのだと思うんだけど、そういう時代なんでしょうか?それともそういう年代なんでしょうか?
その人たちは大抵、仕事が好きで、会社も愛している。
実務(現場)のエキスパートだ。仕事上のいろいろな問題点も把握してるし、それを解決するノウハウも持っている。
でも、解決出来ないでいるのよね。
それは、会社側の問題認識力が不足していたり、上層部の人間の保身だったり、いろいろな事が絡みあって解決させてもらえずにいるのだけれど。


社会のなかには、合理主義だけではない、人間関係やら暗黙の了解やらがたくさんあるけれど、会社は利益を追求しなきゃならないんだもの、どの程度までその暗黙の了解を優先させるかっていう、ラインがあるんだと思う。
だけど、そのラインをどこで引くかが、世代によってまったく違っているように感じるのよね。


若い世代はそんなラインなんて存在しませ〜ん、って感じでドライだ。先輩も上司の言うことも合理的じゃないって思ったら、心の中で死滅させることが出来る図々しさと図太さを持っていると思う。
年輩の方々はみんなで足並み揃えて、人の顔色みながら恐る恐る行動を起こしているように見えるんだよね。慣習とか慣例とかそういう物に縛られて、人とか心とかが大好きな世代。


ちょうどその中間の世代が30代後半から40代前半に掛けてなのかなぁ。
上の世代の気持ちも下の世代の気持ちも解って、でもどっちも納得がいかなくて、年上を敬えっていう教育もされているから、(堀江さんみたいな)強行手段にも出れなくて。
大抵の人は、ここであきらめてしまうみたい。
三木谷さんみたいにうまく立ち回れるひとなんて、本当に少数だと思うな。


私の廻りの女の人って、しなやかだなぁと思う。柳のようなしなやかさだなぁ。
上の世代に迎合もしないけど、反発もしないし、自分の意見もちゃんと持っていて、少しずつだけどちゃんと近付いていっている。
少しずつしか近付いていないけど、別に焦りもしていないし、それで良しとしている感じ。


それはきっと必要以上に仕事が好きじゃないし、会社のことも愛していないからだと思う。
やっぱり愛し過ぎると失望も大きいってことなのね。
自分がいくら愛していたとしても、相手は愛で返してくれるとは限らないってことだよなぁ。


とにかく元気出しましょ。愛し過ぎず、距離を保って、でも一所懸命。これがやっぱり素敵だな。
うん。。。何事にもこれが一番良いように思うよ。