ちびくろさんぼ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050303-00000065-kyodo-ent


ちびくろさんぼ復刊。うれしい。。。
子どもの頃、このお話し大好きだったんですよね。
確かシリーズ化されていて、何種類もの話しがあったように思うんだけど・・・
トラがバターになっちゃう話しが、特に好きだったなぁ。


この本が絶版になった1988年頃って、ちびくろさんぼは絶版になるし、カルピスのラベルも変更になったり、サンリオのキャラクターでも黒人のものが廃止になったり・・・
記憶はかなり曖昧だけど、そんな事が次々に起こっていたように思います。
その頃すごく怒っていたのよね。
どれも好きなキャラクターだったし、私自身は黒人に対する差別の歴史も差別の感情もほとんど知らずにいたから。
さんぼは頭の良い可愛い男の子だと思っていたし、カルピスのラベルだって黒人が美味しそうにカルピスを飲んでいて、爽やかだったと思う。
それなのになんでこれが差別なんだ〜って。差別の対象になりうるなんてこと、想像したことも無かったのにね。


差別問題って歴史もあるし、難しい問題だと思うんだけど、こういう風に過剰反応を起こすことによって新たな差別を生み出すのになぁってずっと思ってました。
差別を無くすには、「差別を止めましょう」っていうのじゃなくて、差別の歴史を封印して、語り継がないことが一番だって思っています。(こんなこというと、お怒りになる団体のかたもいらっしゃると思いますが・・・)


日本にも差別は存在した(する)と思うけど、幸いにも全くそういうものに触れて育ってこなかったのよね。
同和についても、教えてもらったことなんて一度もないし、同和っていう言葉も大人になってから知ったくらいだもの。
こう言うとびっくりされることもあるのだけれど、北海道では同和教育って全くされていないよ。
差別があると言うことも、言葉さえも知らないのだから、「止めましょう」と教えられる必要も全くないんだけどね。
アイヌ民族だって、周りに数人アイヌ民族の人がいたけど、まったく何にも感じずに育ったなぁ。
これも大人になってから、ニュースでアイヌ民族の方が、差別を訴えているのを見て初めて知ったとかそういうレベルだもの。
地域によっては、確かに差別は存在して、存在するのならそれを止めるような措置は必要だと思う。
でもね。知らない人間にとっては、それは余計な知識でしかないと思うのよね。
知らなければ、差別なんて起きないもん。
男だ、女だ、子どもだ、大人だと同じレベルに黒人だとか、アイヌの人だっていうのが存在するだけだもん。


差別って、差別があるってことを知ることから始まると思う。
ちびくろさんぼは、賢くて可愛い男の子。それで良いじゃん。
そんなに簡単な問題じゃない?
でもちびくろさんぼは復刊だね。よかった、よかった。