一生懸命

以前から不思議に思っていたのだけれど、「一所懸命」と「一生懸命」ってどうして同義語なの?
「一所」と「一生」って全然意味が違うような気がするのですが・・・

昔々、まだ中学生だった頃「おまえには一生懸命さが足りない」みたいなことを先生によく言われたのですが、その度に「一生をかけて懸命にやれるようなことに私は出会っていない」ってずっと思っていました。
それは今もあまり変わっていなくて、一生を掛けられるような事をこの年になってもまだ見つけられずにいます。
それにね。なんだか一生って言葉はすごく重たいような気がするんですよね。ものすごく気負わなければ出来ないような事のような・・・
一生を掛けて懸命にやろうなんて、考えただけで息切れします。
何かを懸命にやろうと思った時に、「今は懸命にやる。明日も懸命にやるだろう。でも明後日はちょっとお休み。来週になったらまたやるだろうなぁ」くらいのスタンスが好きです。
それは、一生懸命より一所懸命の方がしっくり来るような気がする。
それだって、お休みを時々入れながら継続すれば立派に一生懸命になると思うのですが、約束が出来ない。
出来るのは、今は懸命にやります、と言うことだけなんですよね。


「一生」なんて将来を約束するような言葉を私は拒絶しているのかもしれないです。
自分に自信がないのか、それとも責任感が無いのか・・・
まぁどちらにしても根拠のないお約束なんて、私には出来ないということです。
本気で一生を掛けて何かをやる、と言い切れる人を羨ましいと思うし、尊敬してます。
ただ、安易に一生って言葉を使う人は多いと思うし、そう言う人は苦手です。