頑張れ

病人に「はやく良くなってね。」と言ってプレッシャーを掛けすぎてしまって後悔した、という話しを聞いた。
好きで病気になっている訳じゃない。本人だって早く治りたい。でも出来ないのが病人なのに・・・
でもこういう失敗ってよくある話しだよなぁ。


その話しを聞いた時に、数年前の自分を思い出したのよね。
その頃の私は仕事が上手く行かなくて、すごく落ち込んでた。食事が喉を通らなくなって、1か月で5キロくらい痩せてしまったのよ。
今はもちろんリバウンドしてしまったのだけれど。
どんなに頑張っても、どうにもならないことってあるってことを身を以て知った。
プレッシャーに弱いんだなぁってことも良く解った。


そんな時友達に「頑張れ」って言われ続けたのよ。
その日も電話で話しをしていて、「頑張れ」って言われた時、電話叩き切って、電話線引き抜いちゃったのよね〜
頑張ってる時に、頑張れって言われて、もうこれ以上頑張れないくらい頑張っているのに、まだ頑張れって。
これ以上私に何を頑張れって言うんだ?身体も頭もフル回転で動かして、食べられないし、眠れないし、ちょっと寝たら悪夢は見るし・・・そんな私にどうしろと?
友達に悪気は無いのはもちろん解っていたけど、そんなことを考える余裕も無くて、ブチ切れてしまった。


その仕事は結局なんとか丸く収まったし、良い勉強になったなと、今でも思っているのだけれど、友達に言われたその言葉は忘れられない。
それ以来、よほどのことが無い限り、人に対して「頑張れ」って言葉を使わなくなりました。
未だに頑張っていない時でさえ、「頑張れ」って言われると鳥肌がたつ。


言葉が怖いと思うようになったのは、その頃からだと思うんだけど。
人が発する言葉って、裏に隠されたメッセージが潜んでいて、それを感じることが出来ないと、人を傷つけてしまうのだなぁと。
私がブチ切れた時も、その前に何度か「頑張ってるよ〜だからもう言わないでね。」というような事を何度か言った。
でも友達はその意味が分からなかったのだと思う。
悪気も無いし、切れた私のことを「何で?」って思っただろうな。


何気ない一言が人を傷つけるんですよね。でもその人を傷つけるポイントは何なのか、それ以前にメッセージが必ずあるはず。
決してそう言う風に傷つける側になりたくない。これはもう怯えなのだけれど。
いつも言葉の裏にあるメッセージを探ってしまうから、人を話を素直に聞けないのかもしれない。
もう癖になっちゃってるから、仕方ないんだけどね。


でもなぁ。傷つけるポイント分かっていながら、わざと言うこともあるよなぁ
根が意地悪なもんで。。。