選択肢

以前(4/22)中途採用の新人君を泣かしてしまった話しを書きました。この頃は本当に参っていて、こっちの方が泣きたいよ、っていう気分だったのですが、最近はちょっと開き直ってきて、今はちょっとは余裕がでてきたかな。
この話しをある時は愚痴で、ある時はおもしろ可笑しく人に話しをして憂さを晴らしていたのだけれど、反応が2つのパターンに別れるみたい。


一つは、泣く程頑張っている彼を評価した方が良い、今は出来なくても長い目で見てあげた方が良い、彼の「やる気」を買ってあげようと言うパターン。
一つは、いくら頑張っていたとしても人に適性があるのだから引導を渡すのなら早い方が良い、「やる気」だけではどうしようもないよね、と言うパターン。
そもそも泣いて、甘えて、やる気も感じられないという、意見もありましたが・・・
彼には申し訳ないが、この話しを「この人はどっちのパターンかな?」って思っていろいろな人に話しをしちゃったんですよ。
どちらのパターンもその人の仕事に対する考え方が、出ているなぁと思います。仕事に対するというよりは、生き方なのかもしれない。


私は後者の考え方なので、前者に対する見方は厳しいのですが・・・
後者のように引導を渡すのは、言われた方も言う方も結構きついと思うのですよ。でもきついのは一瞬のことで、結局はその方がお互いのためになるのではないのかな?と思います。適性のある仕事へ転職した方が彼のためだと思うし、使う側だって適性がある人材が欲しいというのが本音です。
前者はまぁ何となく時を重ねて行けば、それでもそこそこは使えるようになるでしょう。でもきっと「そこそこ」だろうなぁということが問題だと思うんですよね。
そこそこの人生で波風たてずにそこそこ生きて行く。浮きもしないが、沈みもしない。
そんな人生つまらんぞ。
一度沈んだら必ず浮く時もあると思うんですけどねぇ。浮きも沈みもしないで浮遊しているより、沈んだって、もっと自分を追求した方が楽しいんじゃないのか?っていうのが私の意見ですけどね。


ただ彼の場合、このままだと本当に「そこそこ」なのか、それとも突然適性が開花することがあるのか、その判断は正直言って私には解りません。
結局彼の処遇をどうするのか決めるのは会社なのですが、あと1か月以内にその結論が出るでしょう。


でもこれって別に仕事のことだけじゃなくて、やっぱり生き方みたいなものだと思うんですけどねぇ。
人生こんなもんだなぁって思ったらそれなりの人生しか手に入らないよなぁ。どういう人生を選択するかは人それぞれですが・・・