コンセント

旅行に行く時には必ず文庫持って出掛けるのだけれど、今回は田口ランディさんの「コンセント (幻冬舎文庫)」を持って出たのでした。
内容が軽そうで、とぎれとぎれ読んでも差し支えないもの。そういう基準でいつも選ぶのに、今回は衝動的にこの本。旅用にはちょっと不向きだなぁって思っていたのに・・・
結局時間がなくて、帰りの空港でほぼ一気読みしたのだけれど、読んでいるうちに、胸がドキドキしてきて、もうどうしようもない。
ワクワクする。そんなんじゃないです。ドキドキして、あ〜なんかやばいなぁ〜って言う感じ。
地雷を踏んじゃったとか、出合い頭の事故に遇っちゃったとか、そんな感じ。
いや、開けちゃダメって言われていた扉を恐る恐る開けたら、あ〜やっぱり!っていう感じかもしれない。
ドキドキしすぎて胸が痛い。


私が普段から興味があるもの。
どういう言葉で表現したら良いのか解らないのだけれど、カテゴリー分けするとしたら、精神世界とかオカルト、宗教、心理学、自然の摂理、そういうことになるのかもしれない。
でも私が興味があるものが、本当にそういうカテゴリーに入るのかは解らない。
そういう書物を避けてきたので、それがカテゴリーとして正しいのかどうなのか、判断出来ないくらい無知なのです。
だから本当は、そのどのカテゴリーにも属さないのかもしれない。
ひろ〜い範囲にポツンポツンと私の欲望が存在していて、カテゴリーなんて本当はどうでも良くって、私が知りたいこと。私が感じたいこと。
それも知識としてじゃ無くて、実感として。
だからそういうことにおバカなくらい無知なのだけれど、今回この「コンセント (幻冬舎文庫)」を読んで、とうとう触れてしまった、っていう感じがした。


私は人の「念」というか「思い」はいろいろなところで影響すると思っている。
それは意識している、していないに関わらず。
世の中には100%善人も100%悪人も存在しない。清らかな心も醜い心も、卑しい気持ちも貴い気持ちも、それ以外の感情全ても、一人の人間の中に全て存在して、それが世の中に渦巻いている。
全ての人のそれらが念となって渦巻いているとしたら、ものすごい混沌だ。
混沌の中から何かを拾い、シンクロしてしまう。
何を拾うかは、人それぞれだし、適性というか、属性というか、そういうものがあるような気がしているのだけれど、やっぱりお互いに影響を与え合っているような気がする。
いろいろな物を拾いやすい人もいるし、そうじゃない人もいる。


いつも怖くて怖くて仕方が無い。
誰かの負の感情を拾ってしまう自分。誰かに負の感情を、与えてしまうのではないかという怯え。
どうかお願いだから、誰も私の負の感情を拾わないで欲しい。
明るくて、楽しい、そんな優しさに満ちた世界になってくれれば良いのに・・・


コンセント (幻冬舎文庫)」とは話しがずれてしまったけど、読み終えてからこんなことばかり、考えていました。
読み終えてすぐ、飛行機に飛び乗って。そうしたらやっぱり、滑走路で仕事をしている人が大きく手を振って、頭を下げて見送ってくれた。
それを見た途端、何故だかわからないけど、泣いた。


今日はやっぱり肉体が疲れていて、気が昂っているみたい。
気の昂りにまかせて、つらつらと書いたけれど、書いちゃいけなかったような気がします。。。