家族

姉が結婚してからもう12年くらい経とうとしている。
当たり前のことだけど、姉と私は家族で、義兄と姪っ子は姉の家族である。


姉が義兄と付き合っていた頃、私はもう家を出ていたので詳しいことは知らないのだけれど、縁あって結婚した。
ただの彼氏、彼女の関係から夫婦になって・・・
それからいろいろなことがあったのだろうと思う。この12年、決して平坦ではなかっただろうな。


今回姉の家に遊びに行って、「あぁ、家族だなぁ。」って思った。
いろいろなことがあっても、時間がちゃんと家族という形にしていくんだなぁって思った。
でも、そもそも家族ってなんなんだろう。一緒に暮らしている人とう言う意味でも、血の繋がった人という意味でも無い。
漂う空気が一体化した人たち。そんな気がした。
ただの他人から空気を一体化させるってどういうことなんだろう。
一度家族を作り損ねてしまった私には、理解できないのだけれど。
お互いのことを許容するということなんだろうか。


姉は決して忍耐強くも寛容な人でもない。
どちらかというと、わがままで高飛車な人なのだけれど、(そんなこと怖くて言えないけど)あるがままを受け入れる能力は、私なんかよりずっと優れているような気がする。
それは寛容というのもあきらめというのとも違うような気がする。


時間を積み重ねるっていうことは、やっぱり素敵なことなんだなぁ。
時間を掛けることでしか、作り出せないものってやっぱりあるんだなぁ。
私が持っていないものがそこにあるような感じがして、なんだかちょっぴり羨ましかった。
いや、私だってこれから何かを作り出せるに違いない。。。そう思いたい。