円空さん

今日は仕事が思ったよりはやく片付いたので、美術館に寄ってきました。
円空さんという江戸時代初期の僧侶が彫った仏像を観に。
仏像に限らず絵画や彫刻等を観た後でいつも思うのですが、「予習してから行けば良かった・・・」って。
予習してから行くともっと楽しめると思うんですよね〜
でも知識なんてどうでもいいんです。観たまま感じればいいと思うんですよ。世界的に評価が高いものだって、観た時に自分が何も感じなかったら無価値なんですから。(ちょっと言い訳ですけど・・・)
なぜ行こうと思ったかというと、この方は円空さんってさん付けで呼ばれて、庶民に親しまれていたという話しを聞いたからです。病気の平癒や山を収めるためだったり、海を収めるためだったり、庶民のために仏像を多く残していると聞いたからです。
それに「ほとけさま、笑ったよ。」っていう副題が付いていて、きっと優しげな仏像なのだろうと。


本当に優しげな仏像でした。制作されたのがいつなのか解らないものも多くありましたが、後期のものは特に優しげに見えました。
笑った顔に見えるっていうのは、どういうことなんでしょうね?
目はどれも横一直線のように見えますし、口角だって上がってるから笑って見えるという訳では無いような気がするのですが・・・でもやっぱり笑って見えるのですよ。


絵画でも彫刻でも同じことですが、こういうものを観ると何かひとつくらい、心に響くものに出会います。
違う時期に観たらまた違うものが心に響くのだと思うのですが、今日の私は、法隆寺所蔵の「大日如来坐像」。う〜ん。良かった。
ボキャブラリーが貧困で良かった、心に響いたとしか言えないのですが、良かったんですよ〜


難しいことはよく解んないし、知識もまったく無いのですが、楽しんで来ました。
心に響く仏像っていうのは、自然と手を合わせたくなるものですね。
手を合わせるってどういうことなんだろう?微笑み掛けられているような気がするっていうのはどういうことなんだろう?
なんだか不思議な感じがしましたが、行ってよかった〜