私らしく

好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。やりたいことはダメって言われてもやっぱりやりたいし、行きたいところが危険だったとしてもやっぱり行く。
やっぱりそうだよなぁ。そうしていたいなぁって思う。


大好きで、とっても大切で、ずっと一緒にいたいって思っていた人が、もし、南極に住みたいって言ったらどうしますか?
私は一緒には行けません。生きていけそうにないですから。
じゃあ、「行かないで〜」って引き止めますか?
それとも南極は無理だけど、アラスカくらいなら・・・って妥協点を話し合いますか?
一緒に行けるように自分を鍛えるっていう選択肢もあるのかもしれません。


でも私はきっと「いってらっしゃい。」と言ってしまう。
本当はずっと一緒にいたくて、行って欲しくなくって、全然納得出来なくって、でもそう言ってしまうと思う。
そういう自分をアホだと思う。泣いて、すがって、どういう結果になろうとも納得出来るまで、あがけばいいのにって思う。たとえ結果は同じだったとしても。
でもねぇ。出来ないんですよ。出来ないんだってば。


やっぱりそれは人の気持ちは変えられないって思っているというのと、私は南極に負けたんだっていう敗北感。でも負けたことなんて大したことじゃないわよ〜っていう単なるプライド。
もちろん心が穏やかなわけじゃない。でも平気よ〜っていう顔をする。
やっぱり自分のことバカだなって思う。


日常の中で、南極とは言わないけど、小さなそういうことが度々起こる。それでもやっぱり同じ。
端から見ると、私が内心穏やかじゃないなんて解らないから、いい人そうに見えたり、器量が大きく見えるらしい。
でもただプライドが高いだけです。素直じゃないだけです。みっともないところを晒せないだけです。


あなたがあなたらしく生きるためには、私は私らしく生きられないのかもしれない。
そういうことも長い人生のなかできっとあるんだよなって思う、今日この頃。