赤い靴

最近アンデルセン童話の「赤い靴」を思い出しました。
うろ覚えだけど、黒い靴を買いに行った女の子が、赤い靴に魅せられてその靴を買ってしまう。
その赤いダンスシューズをはくと踊り出して止まらなくなってしまって、最後は足を切断してしまう。
そんな話しだったと思うのだけれど・・・


女の子だったら誰もが憧れる赤い靴。
それを履いてしまったら、後悔するかもしれない赤い靴。その靴を履いたために、一生消えない傷を負ってしまう赤い靴。
でも、やっぱり赤い靴を履いてみたい。踊り続けてみたいって思う。


赤い靴を履いていたら、もう踊るのを辞めたい、立ち止まりたいって思う。傷付きたく無いし、ゆっくりと休みたいって思う。
じゃあ、赤い靴を履かなかったら、赤い靴を履くことに憧れて、何かに飢え、何かを欲する。
指をくわえて赤い靴を履いている人を眺めているなんて、やっぱり出来ないなって思う。
赤い靴を欲しない、そんな人間でありたいと思う。穏やかなことを望み、現状に満足し、今を噛み締める。
でも、出来そうにないな〜
出来ないからこそ憧れるのかもしれない。


それって私の業なのでしょうね。私はきっと業の深い人間なのでしょうね。