煤けた街

2.3日前に読んだ小説の中に、こんなことが書かれていた。
東京の街は何もかもが煤けた色をしている。筆洗器の中の水のようにどう変わることもないグレー。
長くなるので、引用ではないけれど、こんな感じ。
でも、これは東京だけじゃなくて、札幌の街も同じ。特に冬の風景は。
今日の札幌はお天気は良かったのだけれど、空は薄い水色でやっぱりどこが煤けたグレーが混じっている。うっすらとした雲も真っ白じゃなくて、どこか煤けた色をしている。ビルの壁も家屋の屋根も全てがなんだか煤けていて寒々しい。


だって〜本当に寒いんだもの。
もう冬だわ〜数日前に雪が降って、道路の片隅のわずかばかり残っている。これからどんどん寒くなる。寒いの嫌い!っていうか苦手。おまけに灯油高いし〜
雪だって、「わずかばかり残っている」なんて状況じゃなくて、いつ本格的に積もりだすかドキドキ。
冬になれば雪が降って、積もるのは当り前なんだけど、まだ諦めきれない。まだ降らないで〜積もらないで〜って、無駄だと解っていても、願ってしまう。


もう月末。そろそろ仕事が忙しくなる。その忙しさが一段落したら、一週間ばかりこの煤けた色の街を離れて、極彩色の街へ遊びに行ってくる。
それから、クリスマスやら忘年会やら、飲みまくっているうちに今年も終わるんだろう。
その頃にはもう煤けた色じゃなくて、本当に真っ白なんだろうけど、やっぱり煤けているんだよ。
だって、冬が嫌いだから。街じゃなくて、気持ちが煤けてるんだよぉ。