プーケット 観光客

 「日本のリタイアした人たちって一体どこにいるんだろう。」
 って、一緒に行った友人に聞いたら
 「湯治場にでもいるんじゃないの?」
 って言われた。
 本当にそうなの?湯治場に行ったら日本の老夫婦はいるんだろうか。


 とにかく欧米の老夫婦が多い。たるんだ身体にビキニの水着を着た女の人。突き出たお腹でパンツが見えなくなっている男の人。そのふたりが手を繋いでビーチ沿いを散歩している。
 なんだか上手く表現出来ないけれど、若い時に結婚をして、その時はお肌の張りももちろんピンとしていて、仕事だって精力的にこなしている。それから子供が産まれて、巣立っていって、リタイアしたときにまた手を繋ぎながら散歩出来るんだ。。。って思う。
 まぁ、単純に羨ましいなっていう話しです。
 つきたてのお餅がダラっとなるようなお尻をしていても、背中に幾重もの弛んだ筋があろうとも、胸が重力に負けちゃっていても、老夫婦は男と女に見えたし、素敵だと思った。
 日本の若さ至上主義ってやっぱりおかしくて、年をとったらおとなしくしてろみたいな風潮もやっぱり違うよなぁ。
 いくつになっても男と女でいられることは素敵なことだし、楽しめばいい。
 そして、年月を重ねたものにしか味わえない奥深さがあるようで、心の奥がほこっとした。