酔いに任せた戯言。

 昨日の夜は、飲んだくれてました。
 飲んでいると、普段はしないような話しなんかをすることもある訳で・・・
 年を重ねて、失うもの。要するにエロ話し全開だったのですが。


 某男が、言いました。
 「若いと心より身体が暴走する。まあ、心も暴走するけど、30代中盤くらいが一番心と身体のバランスがよくて、40近くなってくると、心の方が暴走する。」と。
 そういうものなのか。。。私は女なのでその辺はよく分からないけれど、そういうものなのか、と思う。
 「しかし、一番バランスの良い時期っていうのは、仕事に傾倒していたから女どころじゃなかったなぁ。」と。
 それは、なんだか寂しい話しだ。
 「ある日突然気が付くんだ。身体が言うこと利かないってことに。でもさぁ。そう言う時って、仕事を頑張っていた分だけストレスまみれになっていて、そのストレスのせいだって思うんだよね。」
 確かにストレスは、よくないと思うけど。。。
 「そうなると、男として自信がない。いくら仕事で頑張って、周りに認められても、男としては終わったような気がしてもうダメだ。自分の快楽よりも、相手を悦ばすことが出来ないんじゃないかって、ことが一番の恐怖。」


 この某男と知り合ったときは、多分仕事が一番楽しくて仕方が無かった頃だろうと思う。そして、長い付き合いの中で、ストレスにまみれていたことも(もちろん全てじゃないけど)知っている。その間に男の性が変化していったのだなぁ。
 「でもさ。心だってやっぱり若いときのほうが暴走しやすいと思うし、年を重ねると人をなかなか好きになれないと思うんだよね。心が暴走出来るだけでも、幸せなことなんじゃないのかな?それに、女って以外と、身体の快楽より心の快楽を求めていると思う。例えば窒息しそうなくらいのぎゅうっっ!とか、ちょっとした優しい言葉とか。手を握ってくれるだけでもすごく嬉しかったりするよ。もし、手を握ることさえ拒否されるようなら、男として自信無くしてもいいけど、そうじゃないなら、早すぎるのではないのかなぁ。」と、私。


 なんだかしんみりと寂しかった。衰えていく身体がじゃない。補えるものは、まだまだたくさんあるのに、そんなことで「自信が無い」とか言っていることが、寂しかった。
 最後は人間性というか、人間力の勝負だと思うけれど、「男」という生き物は「男」で勝負がしたいのかもしれない。
 多分、私の言葉は届いていないだろうな。本心から言っていることだけど、彼の心には響かないだろう。
 だって「女」も「女」で勝負したいときがあるもの。女だっていろいろと衰えていくものだしね。そのときに「人間力」なんて言われてもやっぱり寂しいだけだよなぁ。
 それはそれ。これはこれ。人間力で勝負するのと、男(女)として勝負するのは、まったく違う次元の話しなんだよね。
 慰めでもなんでもなくて、本当にそう思って言ったことなんだけど、自分に置き換えると、説得力ゼロだってことがよく分かる。
 でも、男(女)としての勝負だって、衰えたからこその味ってもんがあるでしょ!