悔い

 ジャワ島の地震の映像をみていて、ふと御巣鷹山日航機事故のことを思い出した。あの瓦礫の山がまったく関係のない事故のことを思い出させた。
 崩れ落ちてゆく建物と、墜ちてゆく飛行機。死が迫ってくる瞬間を連想させたのだと思う。
 あの事故のとき、多くの人が墜ちてゆく飛行機の機内で家族に宛てて手紙を書いている。それらのものをいつ、どこで、どのように読んだのかは覚えていない。内容もうろ覚えだけど、死が迫る状況のなかで書かれたものは衝撃的だった。これが生身の人の声なのか。


 もし、私がそのような状況に陥った時、誰かに手紙を残すことが出来たとしたらどんなことを書くだろう。自分のことで精一杯で、手紙を書こうだなんて思わない確立の方が高いけど。
 ありがとう。って言いたいなって思う。
 最近、ちょっと言葉足らずで反省することが多い。嬉しいときに嬉しいと。悲しいときに悲しいと。そんな風にきちんと伝えることが出来ていない。
 このままだったら後悔するだろうなぁ。悔いの無いようにするのは、日々の心掛け次第だけど、てんでなっちゃいない。


 いつどんな風になっても、いざっていうときに手紙なんて残せなくても、日々悔い無きようにしておかなければなんて思った。