年始雑感

一年を振り返って

 まぁ、何かと忙しい一年でした。
 仕事はっていうと、新しいことが始まりそれがようやく形になり、まだまだ軌道にのったとは言い難いけど、なんとなく姿形が見えてきた。
 苦しいことも多く、自分の立場を噛み締めた。
「もっと権限があれば…」と思ったことも何度もあったけれど、権限がないと言うことは保護されているということでもある。
 誰しもが「私はもっと出来る」と歯がゆい気持ちになったことはあると思うけれど、いざもっとさせてもらう場面に出会ったら、その重圧で潰れそうになる。潰れるか潰れないかは自分の力量次第。
「もっと出来る」と言う思いと「これ以上の責任は負えない」という思いの挟間で、これが限界点なんだろうと感じた。
 まだまだ日々成長出来るかもしれない。「これ以上の責任は負えない」と思うラインが底上げされることはあるかもしれないけれど、今はここまで。
 自分の限界点が見えただけでも収穫があった。


 プライベートは、まぁね。いろいろあった訳ですが……
 仕事もそうだけれど、何かを手に入れたいって思ったときにそれに伴うリスク、リスクを冒してでも手に入れたいのか、それとも現状維持で行くのか……
 友人(妻子持ち)で司法試験に何度も落ち、このまま無収入で妻に食べさせてもらいながら夢を追い続けるのか、それとも夢を諦めて人並みの収入の得られる職業に就くのか悩んでいた人がいた。もう数年も前の話しだけれど、彼は結局夢を諦めた。本当は夢を諦めることも、妻に苦労掛けることもそのどちらも彼はしたくなかったはず。どちらを選んでも満足のいく答えなんかみつからない。どちらも妥協でしかない。
 私はそんな大きな夢なんて持っていないけれど、そのどちらを選んでも本意じゃないと言う状況の中で、この一年間あがいていました。さすがに一年も悩めば結論を出せた訳ですが。
 潔さ。全然持ち合わせていないらしい。
 どれほど自分が潔さを持ち合わせていないか、我慢強い訳ではないのだけれど、私のせいで他人に我慢を強いるよりは、自分が我慢した方がましだということも解った。そういう自分を認めたくないことも、知りたくないこともたくさんあるけれど、これだけ目の前に突き付けられてしまったら否応なく理解せざるを得ない。


 こんな風に自分を知るという課題を与えられたような一年でした。

今年のこと

 昨年はいろいろなことが腑に落ちた。
 それを噛み締めていこうと思う。
 最良も最善もなく、目の前にある小さなことひとつひとつを片付けながら。
 ここしばらくは自分に余裕がなかったので不義理なこともしてしまった。今年はそれらの人にきちんと接しよう。
 淡々と粛々と。
 大きなことなんて出来る訳がない。小さなことを積み上げて行くだけなんだと思う。
 けれど。。。 きっとそれらを積み上げてもどうってことないことしか待っていないような気がするんだよね。自分で決めたことだけれど、方向を決めただけでその先にあるものなんて今はまださっぱり解らない。
 それを探す一年になるのかもしれないなぁ。。。なんて思います