風が変わる

 自分の意志とは関係無しに廻りの環境がどんどん変化してきて、翻弄されている。
 環境が変わって、初めて気が付くこともたくさんある。特に人間関係。
 男のやっかみって恐いですよ。かなり陰湿。じゃぁ、女のやっかみはどうかっていうと、これも結構陰湿なんだけど、自分が女なんで、どんなことを考えているのかだいたい想像が付く。人って想像がつくことはそれほど恐くないんですよね。
 やっかまれて、噛み付かれて、振り回されて、悔しくて辛いんだけど、心の奥底で「ふん!」って思ってる。
 出来ないものは出来ないよ。でも、素直に「出来ませ〜ん♪」なんて言える性格ならこんなことにもなっていないんだろうなぁ。
 常々後輩に「人に理不尽なことを言われたり、やられたりしてもやり返す方法は仕事しかない」と言っていた。仕事が出来るようになれば、いじめられたりもしないし、やっかまれたりもしないもんね。
「仕事が出来るようになって、その苛めた人の鼻っぱしらにピシッと書類叩き付けてやればいいのよぉ〜」なんて言っていたんだけど、その言葉は今の自分に贈ることにしよう。
 いろいろなことが見えてきた。人の本性ってこういう時に解るのね。誰を信頼すれば良いのかも解った。信頼出来るひとばかりに囲まれていたいが、そうもいかない。腹芸の上手い人もいるけど、私はそういう人にはなりたくない。腹芸にも直球勝負で挑もう。まぁ、それしか出来ないっていうだけの話しだけど。


 子供だって苛められたら、泣きながら家に帰る子と、泣きながらも腕をぶんぶん振り回して反撃してくる子がいる。私は子供の頃から後者なんですよね。それは今も変わらない。口をへの字に曲げて、顔はぐしゃぐしゃで鼻水垂らしていたって腕をぶんぶん振り回そうと思う。
 でもね。腕をぶんぶん振り回したって、悲しいことや辛いことが減る訳じゃない。出来るだけのことはやったという自己満足と悲しみの中で「よしよし」って頭を撫でてくれる人が待っていてくれればそれでいいかなぁ、なんて思う。