近況
仕事が一区切りついてほっとしている。
今はまだ通過点なのだけれど、とりあえず区切りがついた。
不慣れなことってホント辛いわ!初めての経験が怒濤のように押し寄せて、潰れるかと思った。
自分の心が弱くなっている時、誰がどんな風に私と関わってくれようとしているのかよく見えてくる。
そっと遠くから見てくれている人もいる。手を差し延べてくれる人もいる。無関心な人も当然いるし、そんな姿をバカだと罵る人もいる。
その人とは距離感も関係ないし、付き合いの長さもまったく関係がない。
ずっと側にいて、私を見てくれていると思っていた人が実は上辺だけだったり、それほど親しくもなかった人がすっと横に立っていたなんてこともあった。
私が女だからなんだろうか。誰かに庇護されたいと思うのは。
誰からか見守られているな、心を掛けてもらっているなと思うだけで心が落ち着いてくる。
ここまでなんとかこれたのは、そういう心を掛けてくれる人がいたからだ。もしバカだと罵るような人ばかりに囲まれていたのなら、潰れていただろう。そして、潰れたら「ほらね、やっぱり」とその人は言うのだろうな。自分が間接的に潰したとも気付かずに。
どちらにしてもお勉強になりました。気遣ってくれた人は、私もそういう人になりたいという目標に。罵った人は反面教師として。別に恨んだりはしないけれど、イヤな人のことは心の中で抹殺しよう。
気遣ってくれた人には、感謝しつついつかきっとお返しをしたい。
一区切りがついたとはいえ、まだまだ途中経過。これからも少し甘えさせてもらいながら、なんとか頑張って行けたらいいなぁ、と思う。
後輩の彼女がガンになり余命数カ月と宣告された。彼女のことはよく知らないけれど、彼は良い青年だと私は思う。彼は残された数カ月を退職して彼女に付き添うことを決めた。
掛ける言葉が見つからない。こんなときどんな風に接すれば良いのだろう。
ただ何も出来ない無力な数人で、彼を食事に誘った。来週その食事会がある。普通に、いつもと何も変わらずに、無理に明るくすることも慰めることもない、ただの食事会を淡々と行うのだろうな、と思う。
人の心は矛盾だらけだし、100%の善人もいない代わりに、完璧な悪人もいない。
弱さと強さは一人の人の中に同時に存在するし、優しさと冷たさも存在する。
そんな中で、いつもしなやかな竹のような人でありたい。